育苗葉焼け ビニール新調したらやっぱり焼けた

ビニールを新しくすると強い光による苗焼けになる

ビニールハウスのビニールを新しく張り替えたら予想通り苗が焼けました。
以前にも同じようなことがあったので記事貼っておきます。上の画像はハウス搬入後4日目?あたりの苗の様子。

www.aomori-maedacorp.com

葉焼けに至るまでの育苗管理

当社では育苗機で芽出しをしてからハウスに並べます。日中はビニールハウスのサイドを開け、夜は閉めることで温度管理を行い緑化を待ちます。苗を保護するための不織布などは使用しません。そのまんま。

 

緑化しない

芽は伸びているけれど緑化はしない、一目瞭然なのですが葉の先が縮れて白化しています。前回と同じく強い光による苗焼けの症状です。

 

これぐらいなら復活する

通常に比べて生育が遅くなりますが、高温による苗焼けではないのでこのまま様子を見ることに。急いで苗を仕上げなくちゃいけない場合は液肥などで助けてあげますが、スケジュール的に余裕があるので今回はゆっくり回復させてみようと思います。経過観察も含めて。

追記 ハウス搬入から9日目

最近低温でまだ葉が黄色ですが、それでも葉が少し復活してきました。
後は病気の心配だけです。毎年なんだかんだ対策していますが軽く立枯れ症状が出ます。プールの水位を箱上まで上げて様子見ます。

 

 

はじまりました育苗管理、ヤンマー密苗プール育苗

今年も始まりました苗作り、田植えが終わるまでの約2ヵ月、ハウスを行ったり来たりと苗管理に追われます。

 

4月10日にハウス搬入した苗

播種時にたっぷり灌水してあるので、ハウスでの初灌水は4月15日。トレイの水が減少し表面が乾き朝露の付き具合をみて初灌水のタイミングを決めます。

ヤンマー密苗の課題 立枯れ病

これはあくまで当社の場合です。とにかく立枯れ病になりやすい。画像は前年のものです。

根の生育が悪く植付が困難で、育苗に日数がかかります。
色々対策してみましたが、効果があるのは

・播種時の潅水量をしっかり確認する。(当社の場合1トレイ/2000ml)

・播種時にダコニール、タチガレエースを散布する

・ハウス搬入後すぐに灌水しない(土の温度が下がるため)

・ある程度苗が大きくなるまでは夜間ハウスを閉めて低温から守る

・毎日根の状態を確認して病気の確認をする。

・それでもダメなら農薬散布。

・病気になると生育が止まるのでアミノ酸液肥追肥する。

 

病気などの障害から復活させるときに重宝しています。

 

最初の潅水には、水1000L+納豆菌1L+木酢液1Lの混合液。

最初の潅水には、水+納豆菌+木酢液の混合1ri1000ℓに対して納豆菌1ℓ+木酢液1ℓ。
拮抗菌作用で立枯れや根腐れを抑える効果と、木酢液による納豆菌の速やかな増殖を狙っています。

適度に転圧ローラーをかける

密苗の場合は必須ですが、通常苗の場合でも徒長が気になる方は太く短い苗に仕上げるために効果的です。

 

防水シート

当社の防水シートは特注の1枚モノです。10年目でチラホラ穴が開いてきましたが補修しながら使っています。穴が開く原因は主にネズミの被害です。

苗代づくり

 

4月10日ハウス苗搬入

青森でお米とタマネギ、ニンニク釣りに取り組んでいるマエダライスです。今年も苗代作りが始まりました。今回は使用資材の紹介をします。

育苗使用資材

育苗箱

丸三産業 水稲育苗箱 H-8

すべて同じ種類の苗箱で統一しています。統一することで重ねて片付けやすく、播種機の苗送りもトラブルがありません。

培土

ヤンマースコヤカ培土 

当社ではフレコン500kgサイズを使用しています。メーカーに特に拘りはなく、価格とお付き合いで使用しています。

育苗マット

床土の代わりに使用。土通しの作業を省略するためと、軽量であること、根はりが良好。

殺菌剤

ダコニールとタチガレエース混合液1000倍希釈

播種量

300g/トレイ

灌水量

2000ml

 

追記 4月13日現在

 

種籾播種作業 播種機潅水装置トラブル

この記事について

青森でお米とタマネギ、にんにく、黒ニンニクを取り扱っているマエダライスです。今回は種籾の播種作業準備の段階で灌水ユニットにトラブルが発生した内容です。

試運転は1周間前に行う

どこかの装置に異常が見られたとき、パーツ交換にはメーカーから取り寄せる時間も考慮して1週間前に確認するのが理想。

灌水装置だけ前日に試運転を行った結果

動作確認は1週間ほど前に行い、全ての装置が問題なく動くことを確認。ただ、潅水装置だけは前日にポンプを接続したり通水テストを行ったのですが、、、そこで水が出ないことが発覚。

分解洗浄で詰りを確認するも問題なし

どうにも原因が分からないのでメーカーに頼んで調べてもらった結果、どうやら潅水装置の電磁弁が原因らしい。

今回のトラブルの症状

電源を入れると電磁弁は反応するが水は出ない。

分解して汚れなどを確認するが問題は無い。

散水パイプまで水が行っていない。

電磁弁を分解してみる

電磁弁のある部品は通常1㎜ぐらいの穴が開いているものがあるのですが、その穴がふさがっていた。(写真撮り忘れました)これが原因と思われる。メーカーによれば水分が残っていたため冬の間結露した可能性があるとのことです。パイプ関係は水抜きを行いましたが電磁弁までは想定していませんでした。エアーブローで中の水分を飛ばすとか?

対応

古い灌水装置を予備として持っていたので、そちらから換装して対応。無事水が出るようになりました。一応予備としてメーカーには電磁弁を注文。

パーツ取り寄せも考慮して試運転のスケジュールを決めるのが理想

余裕を持って試運転を行うという当たり前の事を怠った結果、メーカーにも迷惑をかけてしまいました。

ヤンマー密苗と立枯れ病

 

4月5日播種、4月9日ハウス搬入 撮影日5月3日(24日目?)

ロックウールマット使用、300グラム播種、育苗機使用。

基本的に密苗は2週間で仕上がるとマニュアルにあるけれど、寒冷地の4月上旬播種の場合育苗期間を長く見積もっています。最低気温が10℃を下回る日が続いた場合低温による成長抑制を考慮してのこと。

 

根張は順調。育苗期間が通常より長いため途中追肥で葉面散布を行いました。(使用した資材は後述します)

 

さて今年も出ました立枯れ病。発病箇所はハウス外周だったり入口付近だったり。原因はたぶんハウス搬入初期の低温。保温のための被膜資材を使用していないため夜間温度が10度を下回り発病したと思われます。

とりあえずタチガレエース500倍希釈を葉面散布。スポット的な発病で、プール育苗のように水を張っていると病気は抑制され全体に広がることはあまりないですが、気になるので一応防除。外気温が上がり始める4月下旬以降に播種したものは低温による病気の心配はありませんが、今度は坪枯れやムレ苗の心配が出てきます。

 

基本ワンオペなので被膜資材で覆ったり取り除いたりって大変。ここらへんワンオペでも簡単に被膜出来るよう工夫してみたいと思います。。。

 

全体的に苗の生育は順調。今後の改善策として西風による風害対策として西側だけ防風ネットを張ろうかなと。両方貼っちゃうと高温時に風通しが悪くて温度が下がらないデメリットも考えられるのでとりあえず西側だけ。

 

使用資材

育苗中期に根張り促進のため亜リン酸液肥を1000倍葉面散布

移植1週間前に仕上げとして植酸コーゲンGエースを1000倍散布

植酸コーゲンGエース | 日本液体肥料株式会社 植酸農法 明日の食と健康を守る 植酸栽培 日本液体肥料株式会社

 

ニンニクやタマネギ栽培にも使用している納豆菌を籾酢と合わせて1000倍希釈葉面散布。拮抗作用で病気抑制になるかと思って散布。おまじない程度。

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納豆菌の力 液体 5L(園芸用品 農業資材 家庭菜園 農業用品 園芸 農業 資材 ガーデニング用品 ガーデニング 農業用 農業道具 園芸用 園芸用具 園芸道具 日本農業システム楽天市場店 園芸資材 農作業 農業用資材 グッズ ガーデン用品 ガーデングッズ)
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籾酢1000倍希釈。籾殻くん炭を作る際に出る副産物の籾酢。たくさんあるので育苗に使ってみました。評判は良いけれど目で見て効果が分かるかと言われればそうでもない。あるから使ってみただけ。

 

 

 

 

 

田植も残すところ10ヘクタールと最近購入したもの。

青森でお米とタマネギ作りに取組んでいるマエダライスです。
田植も残すところあと10ヘクタールほどになりました。

水田の水回りなどで毎日砂利道や畦道を歩いているとどうしても足が痛くなります。そこで長靴の中敷きを変えてみました。
かかとが高いタイプは足の負担が逆に増えたので、かかとがあまり高く無く、クッション性の強いものを選びました。中敷き変えると足の負担がとても軽くなり助かっています。おすすめ。

 

あと、個人的に買って良かったものが多機能シャベル。ちょっとした畔の補修や土嚢の土入れ等々に使える携帯用シャベル。腰に掛けて持ち歩けるのでとても重宝しています。片刃がノコギリ状になっているので雑草の根切りをしながら土が掘れるところがお気に入り。

 

最後は携帯用食料。なんだかんだでカロリーメイトに落ち着きました。
しっかり栄養補給しないと動けません。個人的にはチーズ味。

 

 

ヤンマー密苗プール育苗管理 黄化、肥料切れ、風害etc

青森でお米とタマネギ作りに取組んでいるマエダライスです。
田植作業も軌道に乗って順調に植付が行われております。
今年は約68ヘクタールを作付けする予定、苗は約12,000枚作る計画です。

 

田植期間が約1ヵ月と長期に及ぶため、苗作りも1度に全部作るのではなく日数をあけて行います。

1.5~2葉期にかけて、苗も元気で色も鮮やか。

 

日数が経つにつれて、、、なんか色々異常が出てきます。植付適期が過ぎると苗の老化が始まります。肥料切れだったり痛みが出てきたり。

 

まるで秋を感じさせる色合い。肥料切れかスポット的な病気。

 

これは何でしょう。原因不明。プール育苗の水が古くなったため?

 

 

これは風害?もしくはプール育苗のデコボコで水が早く切れる部位?

苗のロスは昨年に比べると格段に少ないですが、ちらほら異常も見られます。

 

今日から田植 ヤンマー密苗

 

青森でお米とタマネギ作りに取組んでいるマエダライスです。
今日から田植が始まりました。

 

自分は育苗管理担当なので今日から植える苗のレポートをあげときます。
苗はヤンマー密苗方式で、播種量300g。床土にはロックウールマット使用

 

4月12日 ハウス搬入
4月18日 1回目潅水
4月19日 プール入水
4月20日 ダコニール1000倍希釈散布
4月25日 苗上手ブレーキ(リン酸液肥)散布
4月30日 アミノ酸液肥散布
5月8日  移植

 

苗丈10㎝~13㎝

 

 

マット形成はここ数日の気温上昇でなんとか維持できた感じ。太い根が多いのが今年のt特徴です。

 

課題
葉の黄化、最後まで治りませんでした。
根張り、もう少しマット形成が進んで欲しかった。

原因
プール育苗という事で、初期からハウスを昼夜解放していましたが夜間温度が10℃を下回る日が何日もありました。この場合は夜間ハウスを閉めても良かったなと。葉の黄化現象は皆さん肥料切れを疑うんですけど、黄化は育成初期から黄色っぽかったんです。追肥もしたけど色は戻りませんでした。
色々調べた結果下の記事が当てはまりそう。

水稲幼苗の低気温障害は高地温により助長される

 

結論として4月上旬の苗作りはプール育苗であっても低温に注意しないと生育障害を起こす可能性がある。

 

改善
来年は夜間温度が10℃を下回る場合は夜間ハウスを閉める。
苗上手ブレーキはコスパが悪いので別の亜リン酸溶液に変える。
5月の陽気になれば生育障害で停滞した苗も動き出す。

 

稲育苗観察 坪枯れ

 

青森でお米とタマネギ作りに取組んでいるマエダライスです。
4月12日に搬入した苗、割と順調。昨年のようにムラが無くほぼ均一に育っています。

 



でも所々ぽつぽつと異常が。これは坪枯れじゃないのか?

 

 

んんー、確定。

 

 

根元には、カビ発見。

 

 

播種時に薬剤散布をしているので今できる事って無いんですよね。この症状にダコニールは効かないし。他の苗に広がる前に症状がひどいものは廃棄となります。

 

なんでこんなに病気になるかなー。考えられるのは緑化期の高温。いくらハウスを解放していても強い日差しは苗にダメージを与えます。やはり反射シートなどで遮光&温度調節を行う必要があるのかな。

 

今年参考にしたのはこちらの書籍。

 

 

播種~育苗、ハウス搬入まで

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青森でお米とタマネギ作りに取組んでいるマエダライスです。
当社では省力化を図るため種まきは自動播種機を使用しています。まきムラがなく高精度の播種を行うことができます。1日約2000枚以上の播種が可能です。

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作業で注意する点は潅水量と播種量の確認。機械に目安となる基準は表記されていますが、実測して確認してください。当社も目安通り設定してみたら水の量が全然足りていませんでした。

 

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播種後、育苗機に入れて28℃で4日ほど温めて発芽を促します。今年は病気の予防のため通常よりも低い温度で時間をかけて行っています。
育苗機は屋内設置の場合設定温度通りになりますが、屋外の場合気温によって設定温度まで至らなかったり、温度が上がりすぎてしまうため注意が必要です。

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目安は大体1㎝程度だそうです。播種時に潅水量が不十分だとこの時点で発芽にムラが発生します。芽を伸ばしすぎてもいけないので都度確認が必要です。

 

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発芽した苗をビニールハウスへ搬入。

 

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次の日、1日でこんなにも緑化が進みます。綺麗です。

 

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今年から苗並べを省力化するため苗箱並べ機を導入しました。
操作は簡単、苗もしっかり隙間なく並べてくれます。おすすめです。なんでもっと早く導入しなかったんだろうと後悔しました。

 

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www.taisho1.co.jp

 

ここまでが1回目の苗づくりです。昨年は病気に悩まされたため今年は丈夫で健康な苗を育てたいと思います。そして秋には美味しいお米をお届けできるようしっかり管理したいと思います。

農家のお仕事 催芽(さいが)

青森でお米とタマネギ作りに取組んでいる青森マエダライスです。
青森もやっと雪解けが進み田んぼが顔を出してきました。現在は田んぼに溜まった水を排水したり種籾の準備を進めています。

種籾の殺菌消毒と浸種作業は前回行いました。

www.aomori-maedacorp.com

約1週間ほど水を吸わせた種籾を催芽作業へ移します。

催芽とは?

種をまく前に,発芽を始める状態にすることを催芽という。 発芽を早めたり,発芽の不揃いをさける効果があり,方法としては,十分吸水させた種を,その種の発芽適温よりいくらか高い温度に保って発芽状態にする。

やり方は催芽機により30℃の水で15時間~20時間ほどかけて発芽を促します。
水を循環させ水温のムラを無くし、酸素を十分に供給することで発芽ムラをなくします。

www.tiger-k.co.jp

 

今年は15時間より早い段階で仕上がりました。

 

基本的にマニュアル通り進めれば発芽ムラは無いのですが、今年は浸種の段階でヒーターを入れた結果、ヒーターに近い部分の種籾だけ芽が伸びすぎてしまいました。

 

アクアリウム用のヒーターとポンプで水を温め循環させる自作装置、途中種籾を上下入れ替えてムラを無くそうと思いましたが…ヒーターに近い部分だけ発芽が進みすぎてしまいました。種籾の位置替えはこまめに行わないとダメみたいです。とはいえ大量の種籾を頻繁に入れ替えるのは作業性が悪いので装置の改善が必要。それは次の機会に。

 

 

もうさすがに雪は降るかもしれないけど積りはしないだろうという事で、車両のタイヤ交換だったりトラクターのオイル交換だったりも進めます。

 

最近購入したもの

取引先の人が付けてた。機械のメンテナンス時、何かと膝を着くことが多い時、便利かなと。

 

 

 

 

畑の状態確認と雪解け

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青森でお米とタマネギ作りに取組んでいるマエダライスです。
10日前に畑に融雪剤として鶏糞を散布しました。その後。

だいぶ雪解けがすすんだ感じ、もう少し雪が解けたら排水作業を行います。
画像は昨年秋に植えたニンニクの芽です

 

www.aomori-maedacorp.com

 

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種籾温湯消毒から浸種作業

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青森でお米とタマネギ作りに取組んでいるマエダライスです。
ここ数日は種籾の殺菌消毒~浸種作業を行っています。

水稲では、いもち病や、ばか苗病の他、もみ枯細菌病など伝染源となる病害が多く、それを防ぐため農薬による種子消毒が一般的に行われています。しかし一部の病害、特に細菌性病害に対しては農薬による種子消毒だけでは防げないことが指摘されています。温湯殺菌による種子消毒は使用済み薬液の処理問題や環境にやさしい農業技術の確立、さらには農産物の安全性向上を考え、農薬に替る技術としてマエダライスでは種籾の温湯殺菌を取り入れています。

 

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以前ネット詰めした種籾を使用します。
60℃の熱湯に10分間浸けることで種籾を殺菌消毒します。1度に消毒できる量は8㎏ネット×2袋、温湯消毒のデメリットは消毒する種籾の量が多い場合非常に時間がかかることです。

www.aomori-maedacorp.com

 

 

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前日の夜に電源を入れれば翌朝には水温が60℃まであがります。水温が上がるには時間がかかるため途中足し水などをすると作業再開まで非常に時間がかかるので注意が必要です。

 

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温湯消毒した種籾は冷水で十分温度を下げ浸種作業に移します。
浸種とは種子の発芽を促進するために、種子を水に浸すこと。
積算温度100℃を目安に1週間ほど水に浸します。適正水温は13℃ですが、青森ではまだ水温が7℃ぐらいしかありませ…そのためアクアリウム用のヒーターと水中ポンプで水温と水流を確保する試みを行いました。

 

ここ数年苗の管理に失敗(主に病気だったり)しているため、今年は色々作業を見直しています。浸種作業もその一つで、これまでは低い水温でもその分日数をかければ大丈夫だと思っていましたが資料などを読み漁るとどうやら発芽率の低下を招くようです。そのため今年はヒーターで水を加熱し適正温度に近づけ、水温が均一になるよう水中ポンプで水流を作ることにしました。

 

使用したヒーターはこちら、大型水槽用のものを楽天で。サーモ付きでヒーター2基セットのものを選びました。


 

 

水中ポンプは発送まで時間がかかりそうなのでホームセンターに置いてあるものを適当に購入。このポンプで1時間に約600ℓ水替えできるようです。

できればもうちょっとパワーがあるポンプが欲しかった。このポンプの排水口に適当なホースを組み合わせて水流をつくっています。この後塩ビパイプに穴を数か所開けてシャワーパイプに加工したものを更に取付しました。

 

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まだテスト段階ですが、大型水槽用のヒーターでも1基では温度がなかなか上がってくれません。あとはポンプの排水量が低いため上が暖かく下が冷たい状態が続いています。まだまだ改善の余地ありです。とりあえず今は天地返し(上の種籾を下へ、下の種籾を上へ)で対処します。

 

この消毒~浸種作業をあと3、4回行います…

 

追記

ヒータの設定温度を20℃にしたままの状態で朝確認したところ水温は10℃でした。ちょっとパワー不足です。もうちょっと設定温度上げてみますがこまめに水温チェックしないと危険。

 

ビニールハウス整地

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青森でお米とタマネギ作りに取組んでいるマエダライスです。

 

ここ数日ビニールハウスを整地する作業を行っています。
私たちがお米の苗を育てる手法はプール育苗と呼ばれるもので、ビニールハウスの中に簡易プールを作りそこで苗を育てるというものです。このやり方は地面がデコボコしていると水が均等に行き渡らないため平らに均す必要があります。

 

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水を張れば高低確認差がはっきりわかります。うん、デコボコだ。
とは言え素人なのでYouTubeとか見ながらの作業です。

 

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この後床のビニールを剥いで墨出し作業を行い水平ラインを出します。
幸い以前購入したレーザー墨出し器があったのでこちらを使用。
レーザーでの墨出しは曇りの日か太陽が出ていない時じゃないと明るすぎて全然ラインが見えません。そういうのも分からないままの作業…

 

水糸の貼り方も紐の結び方も分からないという…

 

あーでもないこーでもないと悪戦苦闘の末なんとか1棟仕上がりました。
デコボコを均しやすくするためにもみ殻を敷いています。それをトンボとかレーキで均し、レーザーで墨出しした基準に合わせて高さを調整しました。時間かかった…

f:id:tk_maeda:20220311175633j:plain今年も美味しいお米をお届けできるよう頑張ります。

 

お米のご注文お待ちしております。

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